わたくし、これから暴れます。in Russia


ロシア留学生の日常
by glbee

日本経済。 ソフトパワーは侮れぬ。 マネージングとマーケティング

俺は思うが、不景気だ不景気だと騒いでいても、
日本製品はとてもなく根強い。

街には、トヨタ、ホンダ、マツダ、日産、スズキと至る所で日本車が行き交い、
道角を曲がれば、スシという看板が目に飛び込んでくる。
電子機器は日本産だし、パソコンも東芝を使ってるやつが多い。

1ドルが80円ギリギリの状況でこれである。
確かに、しばらくは様々な企業が赤字になるのはどうしようもないのだろうが、
日本製品の価値は世界的に普遍なんじゃないだろうか。
あとは、マネージメントとマーケティングの問題であるような気がする。


その中でも、ソフトパワーは日本経済を誘引するんではないかと、俺は思った。

こないだ、ジェーナ(ロシア人女子)と話していると、驚いた。
彼女はワンピースが大好きらしい。
しかも、その知識が半端じゃない。
俺はついていけなかった。

日本の漫画が好きな、ロシア人は彼女だけじゃなく他にもいたるところにいる。
半居候人のユージンは、けいおん好きのオタクだし、
ガールズハンターのアントンは、デトロイトメタルシティーが好きだ。
日本人だと言うと、「~は知ってるか?」とか「俺マジで~が好きなんだよ。」とか
漫画やアニメの名前を口にされる。
彼らの方が詳しいんじゃないかと思うくらいである。

しかし、いくら彼らが日本語ができようと、完全に翻訳されたものを手に取ろうと、
その理解には限界がある。

ワンピースのゾロの必殺技で「オニギリ」というのがあるらしい。
漢字では「鬼斬り」だろう。恐らく。(間違ってたらごめん)
そして、どこかのシーンでその進化系?「ヤキオニギリ」を彼は披露したらしい。
俺らは、それを聞いて「焼きおにぎり」をイメージし、笑う。
「鬼斬り」と「おにぎり」を、“焼き”という言葉でかけたすばらしいアイディアだ。
しかし、彼らには何がなんだか分からない。
なぜならば、「鬼斬り」も「おにぎり」も「焼きおにぎり」も、知らないしイメージできないからだ。

確かに、その都度注釈をつけて、おにぎり=rice ball、とでも説明すればいいじゃないかと思うかもしれない。
しかし、それでは、そのシーンの瞬間、その時々で、笑うことができないし、楽しむことができない。


漫画一つとっても、それを十分に楽しませるためには、文化そのものの輸出が必要ということだ。


オタクを始め、漫画やアニメが好きな連中のいいところは、自分の好きなことには目がないところだ。
彼らは貪欲で、自分がより楽しむために、いろんな情報を吸収していく。
彼らは、焼きおにぎりを食ってみたいはずだ。

じゃあ、焼きおにぎりの冷凍製品を、輸出すればいいじゃんってそんな簡単な話じゃない。
需要はある。チャンスもある。問題なのはマーケティングとマネージングだ。
冷凍焼きおにぎりを輸出しても、それがどのような消費者をターゲットにしたものなのか、
どのようにその人たちに情報を流すのか、どのように販売すればいいのか、
ということを考えないと、冷凍焼きおにぎりは、冷凍され一度も焼かれることなく、ゴミとなるだけだ。

また、それを機に売れたとしても、それは一時的なものに過ぎないだろう。
その商品を一般的に定着させるには、更に幅広い消費者に売れるものにしなくてはいけない。
現地生産でコストを押さえるのか、ブランド化して利益を得るのか、
現地人の好みにに合わせた味にするのか、日本の味を維持するのか、

それらを考えないと、売れるものも売れない。


ロシアだけでなく、世界には日本製品に対して、確かな信頼と需要がある。
そしてそれらを牽引するのは、意外にもソフトパワーかもしれない。
それを、感じ取って、うまくそこに応えていけるかが、これからの日本経済には重要だと思う。
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by glbee | 2010-10-26 11:49 |
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