わたくし、これから暴れます。in Russia


ロシア留学生の日常
by glbee

寒いから、おうちへ帰ろう。

絶賛引きこもり生活を1週間続けて、1月9日を迎えた。
先輩は単身ヨーロッパに旅に行き、友達は国に帰っていき、
俺は今ロシアの家庭にお邪魔している。
いわゆる、ホームステイというやつだ。

かねてから、ホームステイをしたいと思っていたが、
どうやってホームステイ先を見つければいいのか分からなかった。
そんな時、ユージンが寮に引っ越してきて、ちょくちょく一緒に部屋で飯を食うようになった。
俺「つかなんで引っ越してきたの?」
ユ「だって大学から遠いんだもん。家はモスクワだけどね。」
聞くと、バスを2つ乗りついで、片道1時間ちょい。
そんな遠くないじゃんと思うが、実際行ってみると、うなずいてしまう。
モスクワは渋滞が半端じゃない。
それに加えて、この特定の路線のバスだけやたらと数が少ない。
1時間に2回とか。

というわけで話してみた。
俺「あのさ、ホームステイしたいんだけど、お前のうちで。」
ユ「え?いいよいいよ!」
ホームステイすることになった!
そんなわけで、
モスクワの南に位置するチェルタノーフスカヤ通りに面するアパートに出向いたのは、
1月も10日過ぎた頃だった。

家族構成は、お父さんアンドレイ、お母さんサーシャ、弟セルゲイ、犬ウンカの3人+1匹。
扉を開けて出迎えてくれたのは、お母さんとセルゲイとウンカ。
お母さんはとてもいい人で会ってすぐに、「おなか空いてる?」とか「ここを本当の家だと思ってね。」とか言ってくれる。
そして、セルゲイは、はにかみつつも「プリヴェット!」と元気に挨拶してくる明るい子だ。
絵を描くことが好きな7歳のモスクワっ子だ。
ウンカはワンワンとうるさく吠えながら尻尾を振りまくって迎えてくれた。
とても温かい、いい家庭だ。

それからというもの、引きこもりだった俺は打って変わって活発な生活を送っている。
朝は、お母さんと一緒にご飯を食べ、ウンカと散歩。
その後、セルゲイを迎えに行って、彼と雪遊びして、飯を食う。
お母さんとのコーヒーブレイクの後は、ウンカと散歩、セルゲイを寝かせて、お父さんの帰りを待つ。
そんなほのぼのした日常だ。

しかし、驚くのはお母さんの優しさと行動力だ。
お母さんは俺がまだバレーや舞台などを見に行ったことがないと知ると、
早速電話して、チケットを取ってくれた。
かの有名な「白鳥の湖」だ。
お洒落をして、出かけ、シャンパンで乾杯した後、席に着く。
とてつもなく美しく、心地よいオーケストラの音楽と踊り。
すぐに魅了された。
それだけではない。
あるときは、セルゲイの学校に一緒に行き、絵を描いたり、
陶芸教室に行って、オリジナルの灰皿を作ったりもした。
お母さんの友達の誕生日会には3回も行った。
本当に優しく接してくれるお母さん。
出かけるときはマフラーを巻いてくれたり、疲れたときは温かい日本茶を入れてくれる。
そんなお母さんも、一つだけ気にすることは、俺がタバコを吸うことらしい。
吸うな!とは言わないものの、俺が吸うのを見て、「タバコは良くないわよ。」と諭すように言う。
実に、忍びないものだ。
・・・ごめんなさい。

セルゲイとは毎日のようによく遊び、よく話す。
俺に絵を書いてくれたり、散歩に行くよ!というと喜んでついてきてくれたりと本当にかわいい。
セルゲイと一緒に映画を見たり、チェスを教えたりするのが昨今の喜びでもある
今日は帰ってくると早速俺の部屋に来て、一緒に〇×ゲームをしながら、PCで絵を描いていた。
セ「スマトリー!(見て!)」
といって、見せられた絵には
「琢也、帰らないで!」と書いてあった。
グッ・・・心にミドルヒットするぜ。
もうすっかり、俺の弟のような気分になっている。というか半分父親みたいな。

かくいうお父さんであるが、仕事が忙しいようで毎日帰りが少し遅い。
顔を合わせて話しが出来るのは週末だけだ。
でも、お母さんに隠れて、こっそりタバコをくれたり、日本について興味深々に聞いてきたりする、とても親しげな優しい人だ。
それでいて、まさにヒーローとかボスって感じの身なりだから、かっこよくてしかたがない。

なんというか、心が洗われる毎日である。
俺のロシア感はかなり変わった。
ロシア人は温かい人間だ。
とにかく行く先々で、とても温かく迎え入れてもらえた。
ロシア人の人間性と日本人への興味がこういう形になって現れるのだろう。
まぁこのことについては、また詳しく書こうと思う。

とにかく、もうすぐお別れだけど、いい時間を過ごした。
ホームステイはいいものだな~とつくづく思う。
まぁ家庭の当たり外れはあるから、絶対にした方がいい!なんて言わないが。
俺はこれ以前にも3回ホームステイしてきたが、
もう、3回とも別れ際は必ず泣いていたな。(笑)
さすがにもう二十歳だし、しないと思うが・・・いや、どうだろうか・・・。
しかし、こんなにも優しい人間に囲まれて思うわけだが、
俺もこんな優しい人間になりたいばかりである。

極寒のロシアで温かいものをもらいました。



あ、今週末帰ります。
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(その他)へ
にほんブログ村
[PR]
by glbee | 2011-01-19 04:52 |
<< 帰露 ことよろ。 >>


カテゴリ
全体
生活




未分類
以前の記事
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
最後のロシア
at 2011-09-03 02:09
日本の形
at 2011-04-27 07:45
ピーバ
at 2011-04-19 06:11
ウォッカパーティー
at 2011-04-18 22:55
帰露
at 2011-02-16 17:58
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧